日経新聞 2018年6月14日
新潟県柏崎市の桜井雅浩市長は14日、新潟県庁を訪れ花角英世知事と面会した。面会は冒頭を除き非公開。桜井氏は終了後、花角氏が継続の意向を示す東京電力福島第1原子力発電所事故の原因など「3つの検証」について「実質的、合理的なものに見直してほしい」と改めて要求したと明らかにした。2氏の面会は花角氏の知事就任後初。
桜井氏は従来から検証委員会の開催頻度が数カ月に1回にとどまることなどを理由に、県の検証作業に疑問を呈してきた。ペースの引き上げなどを花角氏に要望したのに加え、原発に関して県と市で継続的に意見交換するよう求めた。
桜井氏は地元の東電柏崎刈羽原発の再稼働に「条件付き容認」の立場だ。検証を優先する花角氏とは異なるものの、知事選では花角氏を支持した。桜井氏は「再稼働してもらえるかは別問題だが、共有点を見いだすことは十分にできると考えている」と話した。