森林組合が東電に損害賠償求めた裁判 支払い命じる
テレビ朝日 2018年6月14日
原発事故でしいたけの原木が出荷できなくなったとして栃木県内の森林組合が損害賠償を求めた裁判で、宇都宮地裁は東京電力に約580万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。
栃木県矢板市の「たかはら森林組合」は、2011年3月の福島第一原発事故でしいたけの原木が放射性物質で汚染されて出荷できなくなったことで損害が生じたとして、東京電力に約7100万円の損害賠償を求める訴訟を起こしました。14日の判決で、宇都宮地裁は「原発事故でしいたけ原木が出荷できないほど汚染された」「出荷していれば一定数量売却できたと推認され、損害が発生したと認められる」とした一方で、「出荷できなくなった損害は6万本が相当」などとして、東京電力に対して約580万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。