2018年6月10日日曜日

両陛下、原発避難者らと懇談 震災後の苦労ねぎらう 福島

 
 天皇、皇后両陛下は9日、福島県いわき市の復興公営住宅団地を訪れ、福島原発事故による避難者らと懇談し、東日本大震災後の苦労をねぎらわれました
 両陛下は10には、南相馬市で開催される全国植樹祭の式典に出席されました。
 来年の退位を控え、最後の植樹祭となりました。
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両陛下、原発避難者らと懇談 震災後の苦労ねぎらう 福島
時事通信 2018年6月9日
 天皇、皇后両陛下は9日、福島県いわき市の復興公営住宅「北好間団地」を訪れ、東京電力福島第1原発事故による避難者らと懇談し、東日本大震災後の苦労をねぎらわれた。
 
 団地には第1原発周辺の富岡、大熊、双葉、浪江各町などから避難した約270世帯約440人が暮らす。今年1月から入居が始まった。
 両陛下はこの日、JR郡山駅から磐越道を通り、午後3時前に団地に到着。集まった住人ら一人一人に「怖い思いをされたでしょう」「大変だったですね」などと声を掛けて回った。
 続いて団地内の集会室で、富岡、大熊、双葉、浪江の4町からの避難者計4人とテーブルを囲んで約20分間懇談した。
 懇談には町長らも同席。天皇陛下は最後に「いろいろとご苦労も多かったと思いますが、皆でそれを乗り越えて、良い生活を築いていかれるよう願っています」と話し、皇后さまと集会室を後にした。
 
 両陛下はその後、宿泊先のスパリゾートハワイアンズに移動し、第69回全国植樹祭のレセプションに出席。フラガールチームによる踊りも鑑賞した。リーダーの女性は皇后さまから「喜ぶというのはどういう表現をされるのですか」と尋ねられたという。フラガールは震災後、復興の象徴として全国各地を巡業してきた。
 両陛下は10日、南相馬市で開催される全国植樹祭の式典に出席する。来年の天皇陛下の退位を控え、最後の植樹祭となる。


復興公営住宅北好間団地の入居者らと懇談される天皇、皇后両陛下
=9日午後、福島県いわき市(代表撮影)