福島で漁再開目指しアユ捕獲 放射性物質の量調べる
北海道新聞 2018年6月29日
東京電力福島第1原発事故で被災した福島県浪江町の請戸川と高瀬川で29日、町民ら約20人が将来の漁再開を目指し、魚に含まれる放射性物質の量を調べるためにアユを捕獲した。7月1日までで、8月にも行う。
地元漁協が主催。捕獲したアユは食用にせず、全て民間の検査機関に回す。二つの川は一部流域が放射線量の高い帰還困難区域を通るため、事故後、漁や釣りは禁止されている。
この日、町民らは3カ所で釣り糸を垂らし、エサ釣りや、縄張りを守る習性を利用しておとりのアユを使う「友釣り」でアユを釣り上げた。