宮城県黒川地域行政事務組合は大和町吉田の環境管理センターで、同町内にあった400ベクレル以下の汚染牧草約4・7トンを5月に試験焼却した際に、煙突から出る排ガス中に放射性セシウムは検出されなかったとして、来週以降、大衡村に残る400~1000ベクレルの牧草を、1日1トンまで、5日間かけて試験焼却する方針です。
焼却した場合セシウムの一部は燃焼ガスに移行しますが、どういう機構でそれを防止できたのかについては不明です。
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福島第1原発事故 汚染廃棄物 黒川で2回目試験焼却 来週にも
「安全に問題ない」 宮城県
毎日新聞 2018年6月16日
東京電力福島第1原発事故で放射性物質に汚染された農林業系廃棄物の処理について、黒川地域行政事務組合は来週にも2回目の試験焼却を始める。18日の同組合の臨時議会で日程などを報告する。
同組合は5月22~26日に、大和町吉田の環境管理センターで、同町内にあった400ベクレル以下の汚染牧草約4・7トンを試験焼却した。県内では2圏域目となる試験焼却だった。
組合によると、監視・検査の結果、煙突から出る排ガス中に放射性セシウムは検出されなかった。焼却後に施設内で上に飛ぶ飛灰から1キロ当たり373ベクレル、下にたまる焼却灰から110ベクレルを検出したが、最終処分場への埋め立て基準は下回った。施設や周辺の計19地点で毎日測定した空間放射線量も基準を大きく下回った。
このため、組合では「安全性に問題はなかった」として、来週以降、大衡村に残る400~1000ベクレルの牧草を、1日1トンまで、5日間かけて試験焼却する方針。【渡辺豊】