1年前の6日、茨城県大洗町にある原研開発機構の研究施設で、金属製の容器の中のプルトニウムなどの核燃料物質の入った袋が、発生したガスで破裂し、点検していた作業員5人が被ばくしました。
この施設には、同じ物質が入れられた容器がまだ45個残っていることがわかり、再発防止のための対策が課題となっています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
被ばく事故1年 袋45個で破裂おそれ 日本原子力研究開発機構
NHK NEWS WEB 2018年6月6日
茨城県にある日本原子力研究開発機構の施設で、プルトニウムなどが入った容器を点検していた作業員5人が被ばくした事故から6日で1年になります。事故は、容器の中の袋が、発生したガスで破裂して起きましたが、この施設には、同じ物質が入れられた容器が45個残っていることがわかり、再発防止のための対策が課題となっています。
1年前の6日、茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構の研究施設で、金属製の容器の中のプルトニウムなどの核燃料物質の入った袋が、発生したガスで破裂し、点検していた作業員5人が被ばくしました。
事故を受けて、原子力機構が全国の研究施設にある核燃料物質の入った容器1万4770個を点検した結果、この大洗町の施設に事故が起きた容器と同じく、プルトニウムなどの物質を保管し、袋が破裂するおそれがあるものが45個残っていることがわかったということです。
これらの容器はいずれも安全に保管されているということですが、原子力機構は、ガスの発生を抑えるために加熱処理も検討するということで、事故の再発防止のための対策が課題となっています。
日本原子力研究開発機構大洗研究所の塩月正雄所長は「一つ一つを慎重にやるというのが大前提で、手続きを踏みながら処理をしていきたい」と話しています。