福島第一原発2号機 核燃料取り出しに向け放射線量調査へ
NHK NEWS WEB 2018年6月22日
福島第一原子力発電所2号機の使用済み燃料プールに残された核燃料の取り出しに向けた原子炉建屋に穴を開ける作業が、21日で終わり、東京電力は、来週にもロボットを入れ、放射線量を調べることにしています。
福島第一原発2号機の原子炉建屋の最上階にある使用済み燃料プールには、今も615体の核燃料が保管されたままで、東京電力は、地震などによるリスクを下げるために、核燃料を原子炉建屋から別の場所に移すことにしています。
核燃料の取り出しに向けては、建屋の中の放射線量を測定するなど、内部の状況を詳しく調べる必要があり、東京電力ではロボットや重機を入れるため、先月から、建屋の壁に幅5メートル、高さ7メートルの開口部を作る作業を進めてきました。
作業は21日で終わり、東京電力は、来週にもカメラと線量計を取り付けたロボットを投入して、プールがあるフロアの放射線量などを調べることにしています。
東京電力は、調査の結果を踏まえて核燃料の具体的な取り出し方法を検討し、2023年度をめどに核燃料の取り出しを始める計画です。
福島第一原発では1号機でも2023年度をめどに、最も準備が進んでいる3号機ではことしの秋にも核燃料の取り出しを始める計画です。