2016年5月13日金曜日

13- 給食のタケノコから基準超の放射性物質 宇都宮

NHK NEWS WEB 2016年5月11日
10日、宇都宮市の小学校で出された給食の食材のタケノコから国の基準を超える放射性物質が検出されたことが分かりました。タケノコは原発事故以降、出荷が制限されている地域のものが入っていた疑いがあり、県などは詳しいいきさつを調べています。
 
宇都宮市や栃木県によりますと、10日、宇都宮市の小学校1校で、出来上がった給食を対象に月1回行っている簡易検査で、タケノコごはんのタケノコから国の基準を超える放射性セシウムが検出されました。このため、県が詳しく調べたところ、最大で国の基準の2倍を超える1キログラム当たり234ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。
県によりますと、食材のタケノコは卸売業者が市内に住む男性から仕入れたもので、男性は原発事故以降、出荷制限がかかっている地域から、タケノコを採っていた疑いがあるということです。
県の調査に対し、男性は「タケノコを採った地域が出荷制限がかかっているとは知らなかった」などと話しているということです。
宇都宮市学校健康課は「児童1人のたけのこの摂取量は多くなく、直ちに健康に影響を及ぼす数値ではないと考えているが、安全な給食提供のため、調査を徹底したい」とコメントしています。
 
 
出荷制限区域産が混入か 給食タケノコから基準値超セシウム 宇都宮
下野新聞 2016年5月12日
 宇都宮市は11日、横川西小(539人)で10日に給食のたけのこごはんの食材に使用されたタケノコから、国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)の最大2・3倍に当たる放射性セシウムが検出されたと発表した。給食を食べた児童らに体調不良などの報告はない。同市在住の男性が、県北部の出荷制限区域で採ったタケノコを同区域外の宇都宮市産に混ぜて出荷した可能性が高いという。県内で提供された給食から基準値を超える放射性セシウムが検出されたのは初めて。
 
 県原子力災害対策専門委員で宇都宮大の夏秋知英(なつあきともひで)農学部長は「ただちに健康に影響を及ぼす数値ではない」との見解を示している。
 市教委学校健康課などによると、同校は10日に調理前のタケノコの簡易検査を実施。児童らが給食でたけのこごはん(1人当たりタケノコ約35グラム)を食べた後に検査結果が判明し、基準値を超える疑いが生じた。
 (栃木)県内のタケノコは現在、日光、大田原、矢板、那須塩原、那須の県北5市町で出荷が制限されている。