2016年5月30日月曜日

将来像の工程表決定 原発事故避難区域設定12市町村

福島民報 2016年5月29日
 東京電力福島第一原発事故で避難区域が設定された12市町村の将来像に関する有識者検討会は28日、福島市の杉妻会館で開かれ、平成32(2020)年までの工程表を決定した。
 検討会では将来像検討フォローアップ会議が策定した工程表が示された。委員からハード面に加え、教育と人材育成に力を入れる必要性や福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想の推進などに意見が出た。事業の進捗(しんちょく)状況を管理する方針を確認した。
 閉会後、高木毅復興相は「個別の事業を具体化、実現するのが大切。予算確保を含めてしっかり取り組む」と財源確保に努める姿勢を強調。内堀雅雄知事は「これからがスタートだ。政府への予算要望に力を尽くす」と意欲を示した。
 工程表は「復興・創生期間」最終年で東京五輪を迎える32年を目標に産業再生や人材育成、まちづくりなど各種施策の進め方を時系列で記した