東京新聞 2016年5月30日
東京電力は30日、福島第1原発事故で、水素爆発した1号機原子炉建屋上部に崩れ落ちた建屋天井部の大型がれき周辺にある細かながれきを除去する作業を始めたと発表した。
東電によると、掃除機のような吸引装置を使い、1日当たり約1・5トンの細かながれきを約2カ月にわたって除去する。
細かながれきの吸引は、来年度中の実施を目指す大型がれきを撤去するための準備作業。放射性物質を含むほこりが舞い上がらないよう飛散防止剤を散布し、9月中旬から建屋カバー側面のパネルを外す計画を進めている。
東電は2020年度中のプールからの燃料取り出し開始を目指している。(共同)