2018年9月5日水曜日

05- 政府の要請あれば保管タンクの放射性物質測定 東電方針

 東電は3日の定例記者会見で、政府の要請があればこれまで調査していなかった保管タンクのトリチウム以外の放射性物質濃度を測定する意向を示しました。
 政府側は違法なトリチウム水の希釈放流を大真面目で考えているのですから、当然測定するべきです。
 そもそもごく最近になって、トリチウム以外の放射性物質が共存していることを東電が明らかにしたこと自体、まことに不明朗と言えます。
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<福島第1事故>政府の要請あれば保管タンクの放射性物質測定 東電方針
   河北新報 2018年9月4日
 東京電力福島第1原発で汚染水浄化後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水を巡り、東電は3日の定例記者会見で、政府の要請があれば、これまで調査していなかった保管タンクの放射性物質濃度を測定する意向を示した
 第1原発では原子炉建屋などにたまった汚染水を多核種除去設備(ALPS)で浄化しているが、トリチウムは除去できず残る。トリチウム水の貯蔵量は現在約92万トン、タンクは約680基に上り、政府の小委員会が海洋放出など五つの処分方法の絞り込みに向け議論を続けている。
 東電は、ALPSで浄化直後の水の放射性物質濃度は測定しているが、タンクの濃度は測っていない。タンクは、保管場所によっては配管でつながっており、東電は今後、個別のタンクを調べるか、エリアごとに調べるかを検討する。
 また、ALPSで浄化後の水にトリチウム以外の放射性物質が残留し、一部は排水の法令基準値を上回っていたことが判明しているが、東電は「ALPSで処理した水について説明が足りなかった。反省する」と陳謝した。