東電は、福島原力3号機の使用済み燃料プールからの核燃料の取り出しについて、「目指していた11月中の開始は現実的には非常に難しいと考えている。いま立ち止まって、安全に作業を進めるためにしっかりやっていきたい」と述べ、工程を見直す考えを示しました。
3号機の燃料プールからの核燃料の取り出しについて当初は昨年度とし、去年9月に工程を見直したときは今年度中頃としていました。
安全に作業を進めるのは当然のことで、その前提で工程を立案した筈です。廃炉の工程は今後もどんどん遅れていく惧れがあります。
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福島第一原発3号機 11月中の核燃料取り出し開始は困難
NHK NEWS WEB 2018年9月6日
福島第一原子力発電所3号機の使用済み燃料プールからの核燃料の取り出しについて東京電力は、機器や設備に不具合が相次いだことから、「目指していた11月中の開始は現実的には非常に難しい」として、工程を見直す考えを明らかにしました。
福島第一原発3号機の使用済み燃料プールには、566体の核燃料が残されていて、東京電力は、ことし11月中に燃料の取り出しを始める計画を示していました。
しかし、先月、「燃料取扱機」と呼ばれるプール内の燃料をつり上げる機器と制御盤をつないでいる配線の一部が切れているのが見つかるなど、ことし3月に試運転を開始して以降、機器や設備の不具合が相次いでいます。
東京電力で原因を調べていますが、不具合が相次いだのは機器の品質管理の問題だとして、対策を徹底したうえで、試運転を再開したいとしています。
福島第一廃炉推進カンパニーの小野明代表は「目指していた11月中の開始は現実的には非常に難しいと考えている。いま立ち止まって、安全に作業を進めるためにしっかりやっていきたい」と述べ、工程を見直す考えを示しました。
3号機の燃料プールからの核燃料の取り出しについて東京電力は、3年前に工程を示したときは昨年度とし、去年9月に工程を見直したときは今年度中頃としていました。