2018年9月28日金曜日

福島第一3号機 燃料取り出し来春以降 4度目の先送り

 福島原発3号機の使用済み燃料プールからの核燃料の取り出しについて、東電と経済産業省は27日、今年11月に予定していた作業開始を来年2月以降に延期する、と発表しました。実際の作業開始は来春以降にずれ込む見通しです
 40年間を見込む廃炉の工程全体にも影響が出る可能性があります
 
 これまで燃料を取り出すクレーン装置では、ケーブルの保護部品が仕様通りに取り付けられておらずケーブルが雨水で腐食していたり、制御盤の設計電圧が原子炉建屋内の供給電圧異なっている等のトラブルが重なっていました。
 経産省の担当者は「万が一、燃料取り出しの最中にトラブルが起きないよう、安全第一で進める」としています
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燃料搬出、来年以降に延期 福島第1原発3号機、機械に不具合
時事通信 2018年9月27日
 東京電力は27日、当初11月の開始を予定していた福島第1原発3号機の使用済み燃料プール内から核燃料を取り出す作業を延期すると発表した。燃料搬出に使う機械で不具合が生じ、点検に時間を要するためで、来年以降になる見通しという。
 3号機の使用済み燃料プールには計566体の核燃料が入っている。東電はプールのある最上階に機械を設置し、取り出した燃料を敷地内の別プールに移す計画だった。
 
 しかし、8月に検査を行った際、警報が鳴って機械が停止するトラブルが発生。防水仕様のケーブルの接続部に雨水が侵入し、電線が切れたとみられることが分かった。一部のケーブルで、防じん対策の部品が組み込まれていないことも判明した。