福島県が事故当時18歳以下の子どもを対象に行っている甲状腺検査では、3巡目までの検査で202人ががんやがんの疑いと診断されています。
震災から7年がたち、就職で親元を離れたあと、がんを再発するケースが出たり、手術のあと微熱が続いていて不安だという患者もいます。
無事に甲状腺がんを手術で除去出来ても、その後は甲状腺ホルモン剤を一生飲み続ける必要があるなど、その影響は深刻です。
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原発事故後の子どもの甲状腺がん 医師が無料電話相談
NHK NEWS WEB 2018年9月16日
東京電力福島第一原発事故のあと、甲状腺がんと診断された子どもの支援を行っている民間基金が、医師による無料の電話相談を行っていて、就職で福島県外に出た子どもの経済的支援などについて、相談が寄せられています。
電話相談を行っているのは、民間の基金「3・11甲状腺がん子ども基金」で、16日午前10時から、都内の事務所で4人の医師が相談に応じています。
原発事故のあと、福島県が事故当時、18歳以下の子どもを対象に行っている甲状腺検査では、3巡目までの検査で202人ががんやがんの疑いと診断されています。
基金によりますと、震災から7年がたち、就職で親元を離れたあと、がんを再発するケースも出ているということです。
午前中は、手術のあと、微熱が続いていて不安だという相談のほか、就職で福島県外に出た子どもが検査のために、福島に戻る際、交通費の負担が重いなどの相談が寄せられていました。
基金の脇ゆうりか事務局長は「進学や就職などで事故当時と環境が変わっている人たちも多い。悩んでいることを気軽に相談してほしい」と話していました。
基金では、がんと診断された患者に1人当たり10万円の療養費の支援を行っていて、16日の電話相談は、午後4時まで受け付けています。
電話番号は0120-966-544です。