福島県民健康調査検討委員会は5日、福島原発事故当時に18歳以下だった子どもで、新たに2人が甲状腺がんの確定診断を受けたと公表しました。
2人は3巡目(16年5月~18年6月)の検査で見つかり、これで2011年の検査開始以降でがんの確定診断を受けたのは計164人となりました。
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<福島第1原発事故> がん新たに2人確定 県民健康調査
河北新報 2018年9月6日
福島県は5日、東京電力福島第1原発事故当時に18歳以下だった子ども約38万人を対象に続ける甲状腺検査で、新たに2人ががんの確定診断を受けたと公表した。福島市で同日あった県民健康調査検討委員会で明らかにした。
2人は3巡目(16年5月~18年6月)の検査で見つかった。2011年の検査開始以降では、がんの診断を受けたのは計164人となった。
検討委では、県外に避難した人たちの心的ストレスの軽減を図るため、県が新たに訪問事業を実施することも報告された。避難区域などから移った住民を対象に、10月以降に始める。
県によると、日本精神科看護協会に委託。全国の各県支部を通じて、保健師や看護師らが避難者宅を訪れ、健康状況の把握や相談に当たる。