新潟知事「安全かまだ判断できず」 柏崎刈羽原発を初視察
Sankei Biz 2018年9月7日
新潟県の花角英世知事は6日、東京電力柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)を6月の就任後初めて視察、東京電力ホールディングスの小早川智明社長の案内で7号機の原子炉建屋や免震重要棟を見て回った。「安全対策が十分かはまだ判断できない」と述べ、県が進める避難方法などの検証に東電の協力を求めた。小早川社長は応じる姿勢を示した。
免震重要棟では東電が、新潟県柏崎市で発生した地震により原子炉への注水機能が喪失したとの想定で社員らの対応訓練を実施。花角知事は、自治体への連絡手段や原子炉の状態を把握する方法について質問した。7号機の原子炉建屋の最上階から使用済み燃料プールなども見学した。
花角知事は、県による東電福島第1原発事故の原因や安全な避難方法などの検証が終わらなければ、再稼働の議論はしないとの慎重姿勢を示している。検証には2、3年かかる見通しで再稼働をめぐっては出直し知事選で県民の信を問うことも選択肢としている。