九電は、玄海原発の使用済み核燃料プール内の燃料同士の間隔を狭くして収容能力を高める「リラッキング」工事を行うとともに、一定程度冷却した使用済み核燃料を専用のキャスクに入れて、空気で冷やす「乾式貯蔵施設」を同原発の敷地内に設ける考えを明らかにしました。
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玄海原発「乾式貯蔵」敷地内設置へ … 使用済み核燃料を保管
読売新聞 2018年8月31日
九電の池辺社長は30日の記者会見で、玄海原子力発電所3、4号機(佐賀県玄海町)の使用済み核燃料を保管するために新設する「乾式貯蔵施設」について、同原発の敷地内に設ける考えを明らかにした。
玄海原発では現在、使用済み核燃料を、敷地内の貯蔵用プールに入れている。しかし、2基の再稼働で、数年後にプールの容量が満杯になる可能性がある。このため、九電は、プール内の燃料同士の間隔を狭くして収容能力を高める「リラッキング」の工事に加え、使用済み核燃料を専用の容器(キャスク)に入れて空気で冷やす乾式貯蔵施設を導入する方針を示していた。
池辺氏は会見で、「使用済み燃料(の貯蔵施設)を運用するには、プールがある敷地内に置いた方が良いとの結論に至った」と述べ、具体的な検討を進めるよう担当部署に指示したことを明らかにした。
九電は今後、施設の規模などの詳細を詰め、リラッキングと併せて原子力規制委員会に申請する方針だ。