福島県民健康調査検討委員会は25日、事故時18歳以下だった子どもを対象に実施している甲状腺検査で、9月末までに新たに5人が甲状腺がんと確定したと発表しました。
がんの確定は計159人となりました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
福島原発事故
甲状腺がん、新たに5人 県民健康調査
毎日新聞 2017年12月25日
東京電力福島第1原発事故の影響を調べる福島県の「県民健康調査」検討委員会が25日開かれ、県は事故時18歳以下だった子どもを対象に実施している甲状腺検査で9月末までに新たに5人が甲状腺がんと診断されたと発表した。がんの確定は計159人となった。これまで検討委は「被ばくの影響は考えにくい」と説明している。
検査は事故時、県内に住んでいた子どもを対象に2011年から1巡目を始めた。2巡目からは事故後1年間に生まれた子どもを加えた約38万人を対象にしている。今年度で3巡目の検査が終わる。
検討委では、県が4巡目(18~19年度)の検査を、ほぼ従来同様の形で継続すると明らかにした。受診率の低い19歳以上には受診できる日を増やすなど検査機会の拡充を図る。
甲状腺検査を巡っては手術が不要ながんを見つけ、心身に負担を掛ける「過剰診断」になっているとの指摘があり、検査規模の縮小を求める声もある。【尾崎修二】