2017年12月1日金曜日

来年1月 福島原発2号機の格納容器内部を調査

福島原発2号機の格納容器 来年1月にも内部調査
NHK NEWS WEB 2017年11月30日
東京電力福島第一原子力発電所の事故で溶け落ちた核燃料の取り出しに向けて、格納容器の内部の状態を詳しく調べるため、東京電力は、2号機の格納容器の底にカメラをつり下ろして撮影する調査を来年1月にも行う方針を明らかにしました。
福島第一原発の1号機から3号機では、格納容器のなかで、溶け落ちた核燃料が構造物と混じり合った「燃料デブリ」と呼ばれる塊になっていると見られ、ことし7月に行われた3号機の調査では、デブリの可能性が高い塊が初めて確認されました。

一方、1月に行われた2号機の調査では、先端にカメラを取り付けた「ガイドパイプ」と呼ばれる棒状の装置を使って、原子炉の真下にある作業用の足場で事故前にはなかった堆積物を見つけましたが、放射線量を計測することができず、デブリかどうかの確認には至りませんでした。

東京電力は30日の会見で、1月の調査で使われた「ガイドパイプ」を改良し、格納容器の中心部からカメラをつり下ろして格納容器の底の様子を調べる調査を、来年1月にも行う方針を明らかにしました。

作業用の足場には、一部、脱落している部分があることが確認されていて、そこからカメラをできるだけ下ろしていき、格納容器の底を撮影し、放射線量の測定ができないか検討しているということです。3号機の調査に続いて、2号機でも燃料デブリと見られる塊を確認できるのか注目されます。