2017年12月5日火曜日

05- 大飯原発 動かすな 全国集会に500人

 大飯原発を運転差し止めにした福井地裁・樋口判決を受けた控訴審(名古屋高裁金沢支部)では、科学的審理で追いつめられた関電を守るかのように、裁判長が審理終了を告げました。
 同原発が立地する福井県おおい町で3日、「大飯原発うごかすな!現地全国集会」が開かれ、北海道から九州まで全国各地から約500人が参加しました。
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大飯原発 動かすな 福井・おおい町 全国集会に500人
しんぶん赤旗 2017年12月4日
 関西電力大飯原発3、4号機が立地する福井県おおい町で3日、「大飯原発うごかすな!現地全国集会」が開かれました。原子力発電に反対する県民会議も呼びかけたもので、会場の総合町民センターには北海道から九州まで全国各地から約500人が参加。「再稼働の策動を糾弾し、原発全廃を求める」決議を採択し、デモ行進でアピールしました。

 関西電力は高浜原発3、4号機(同県高浜町)に続き、年明けに大飯3、4号機を再稼働させる方針ですが、データが改ざんされていた神戸製鋼所の製品が使われていた問題への対応で時期はずれ込みます。再稼働の「地元同意」手続きをめぐっては先月、世耕弘成経済産業相と面談した西川一誠知事が同意表明しています。

 集会では主催者から「民意を無視したら大変なことになることを彼ら(原発推進勢力)に思い知らせ、勝利する日まで頑張ろう」と呼びかけられました。
 福井や全国各地から発言があり、地元おおい町の「ふるさとを守る高浜・おおいの会」の男性(58)は「福島事故の教訓は、どこにいってしまったのか」と憤りました。

 大飯原発運転差し止め控訴審(名古屋高裁金沢支部)をたたかう住民側の島田広弁護団長は、科学的審理で追いつめられた関電を守るように結審を急いだ裁判所を厳しく批判しました。福井県と隣接する京都府の参加者は、西川知事の判断に「勝手に同意するなんて許せない」と訴えました。

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(写真)「再稼働反対」と声を上げる参加者ら=3日、福井県おおい町