東電は8日、柏崎刈羽原発5号機の原子炉建屋内に設ける重大事故時の対応拠点「緊急時対策所」を報道陣に初公開しました。
既設の建屋のスペースを転用するため、当初必要とした計画よりも広さが3分の1となりました。支障がない筈はないのですが・・・
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東電、緊急対策所を初公開 柏崎刈羽原発5号機の建屋内
産経新聞 2017年12月9日
東京電力は8日、柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)の5号機原子炉建屋内に設ける重大事故時の対応拠点「緊急時対策所」を報道陣に初公開した。当初予定していた免震重要棟への設置は耐震性不足から断念した経緯がある。免震棟での計画よりも広さは3分の1の約270平方メートルと狭いが、設楽親(したら・ちかし)所長は「適切な情報共有の態勢を整えられれば問題ない」としている。
対策所は通路を挟んで2つに分かれ、本部となる部屋は約140平方メートル、社員らの待機場所は約130平方メートル。本部の部屋はこれまで「プロセス計算機室」として使われていた。気密性を高める工事や緊急時に所員らを防護する装置の取り付けが現在進められている。完成時期は未定。
この日は、震度6強などの地震で外部電源を喪失し、運転中の6、7号機に注水ができなくなった場合に備え、約90人が参加して防災訓練を実施。対策所と同じ広さの部屋で設楽所長が「原子炉損傷なし、ベントなしを目標とする」と呼び掛ける中、各班に分かれた所員らが報告を急いだ。
一方、原発建屋の防火壁に多数の穴が見つかった問題について、設楽所長は「しっかりと対策を取るべく検討している」と記者団に述べるにとどめた。