2017年12月1日金曜日

柏崎原発の火災に備え東電と柏崎市消防が合同訓練

柏崎原発の火災に備え連携確認 東電と柏崎市消防が訓練
新潟日報 2017年11月29日
 東京電力と柏崎市消防署は29日、柏崎刈羽原発が地震で被災し、火災や被ばく事故が発生したとの想定で合同訓練を行った。東電の自衛消防隊と市消防の計約120人が連携し、屋外での放水やけが人の搬送などの方法を確認した。

 2007年の中越沖地震では同原発3号機の変圧器で火災が発生し、配管の破断などで消火に手間取った。その後、東電は自衛消防隊を24時間体制にして、火災に備えている。訓練は年1回行っているが、今年は中越沖地震から10年の節目のため、公開した。

 訓練は3号機の循環水ポンプ建屋から出火したと想定し、放水を実施。また建物内では、放射性物質から身を守る白い防護服を身に着けた隊員らが、被ばくした負傷者の除染作業などを行った。

 市消防署の田辺昌敏署長は「原発災害は放射性物質などがあり情報共有や連携が大切。今後も互いに協力していくことが大切だ」と話した。