原発で使うMOX燃料(ウラン・プルトニウム混合酸化物)の価格が、1体当たり10億円を超え1999年に比べ約5倍に高騰していることが分かりました。
そもそもMOX燃料を含めて、核燃料の再処理には何の経済的メリットもないことは当初から言われていました。
またMOXとは別にウランそのものが、2020年代で枯渇するため商業ベースでの採掘が不可能になるので、いずれ暴騰すると言われています。
危険で経済的にも何のメリットもない原発を、日本だけが「原子力ムラ」の利権のために拘り続けるのは一刻も早くやめて、世界各国の動向に習って再生可能エネルギー発電を志向すべきです。
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原発MOX燃料5倍に高騰
東京新聞 2017年12月16日
原発で使うウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の価格が、1体当たり10億円を超え、国内で導入を始めた1999年に比べ約5倍に高騰していることが16日、財務省の貿易統計などから分かった。MOX燃料は毒性の強いプルトニウムを含み加工が難しいため、製造を海外メーカーに依存した結果、価格が高騰したとみられる。
国の核燃料サイクル政策では、原発の使用済み燃料は再処理し、取り出したプルトニウムをMOX燃料に加工して再利用する。プルトニウムの消費手段は現状ではMOX燃料だけで、同政策の維持のためには価格が高騰しても一定量、使用する必要がある。(共同)