稼働している川内原発で九電は当初、免震重要棟を建設するとして規制委に申請していましたが、その後、目安となる揺れに耐えるのは難しいとして耐震構造の対策棟に切り替えました。
このほど、地上2階、地下2階で従来の建屋より耐震性が高く最大200人が作業できる「緊急時対策棟」の工事計画がようやくまとまり、早ければ20年10月に完成します。
現在は代替の施設を使う予定にしています。原発だけは一刻も早く稼働させる一方で、事故時に重要となる重要棟の方は、3年以上も先に延ばすという悠長さです。
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川内原発の緊急拠点、認可申請 九電、20年秋完成目標
東京新聞 2017年12月25日
九州電力は25日、運転中の川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)が事故を起こした際、対応拠点となる「緊急時対策棟」の工事計画認可を原子力規制委員会に申請した。認可を受ければ工事に着手することができ、九電は2020年10月の完成を目指す。
九電は当初、免震重要棟を建設するとして規制委に申請していたが、その後、目安となる揺れに耐えるのは難しいとして耐震構造の対策棟に切り替えた経緯がある。対策棟は地上2階、地下2階で従来の建屋より耐震性が高い。最大200人が作業できるという。
川内原発では現在、代替の施設を事故対応拠点としている。(共同)