小泉元首相 脱原発訴える 千葉市で講演「想定外の事故起きる」
東京新聞 2017年12月6日
小泉純一郎元首相が四日夜、千葉市民会館で講演し、「原発が安全でクリーンだなんて全部うそだ。あんなに金がかかるものはない」と脱原発を訴えた。
元首相は、過去に原発推進論者は「日本の原発は安全」と言っていたが、「想定外の事故は起きる」と指摘。原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場が決まっていないことについて、「どこの自治体も手を上げない。どうやって核のごみを処分するのか」と疑問を呈した。東京電力福島第一原発の廃炉は計画の四十年では達成できないとし、「何年かかるか分からない。賠償、除染、廃炉に多額の金もかかる」と話した。
日本には、太陽光、風力、水力、地熱などの自然エネルギーが豊富にあるとして、これらを利用すれば、「百年を待たずして、自然エネルギーですべてを賄える」と主張した。