三菱日立パワーシステムズは、中国・三門原発1号機の発電ユニットを受注していて、12日に初めて蒸気タービン発電機を納入しました。
世界的に原発市場が縮小するなか、中国は積極的に推進する数少ない国で、20年には原発の発電量を5800万キロワットにする目標を掲げています。
日経新聞の紙面から、中国における原発事情を垣間見ることができます。
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三菱日立、中国に原発機器を初納入
日経新聞 2018年10月12日
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は12日、中国浙江省の三門原子力発電所1号機向け蒸気タービンを、運営者の三門核電に納入したと発表した。MHPSが中国から初めて受注した原子力関連機器だ。世界的に原発市場が縮小するなか、中国は積極的に推進する数少ない国。同市場で存在感を高め、事業機会の拡大を目指す。
三門原発は米ウエスチングハウスが開発した原子炉「AP1000」の初めての導入事例。MHPSは蒸気タービンを備えた125万キロワットの発電ユニットの製造を担当した。実証運転での各種性能試験をクリアし、営業運転を開始したという。
中国は原発の発電容量を2020年に5800万キロワットに引き上げる目標を掲げ、現時点で40基近い原発が稼働している。
MHPSは中国市場の開拓に向け、現地の大手重電のハルビン電気とパートナーシップを結んで営業活動をしている。このほかにも三門原発の2号機、山東省の海陽原発の1、2号機の発電ユニット受注しており、建設工事を進めている。