四国電力:伊方原発2号機の廃炉工程を提出
毎日新聞 2018年10月10日
四国電力は10日、伊方原発2号機(愛媛県伊方町)の廃炉作業の工程をまとめた「廃止措置計画認可申請書」を原子力規制委員会に提出した。廃炉は4段階で2058年度まで約40年かけて実施する。費用は約396億円の見込み。
計画では、約10年かけて燃料搬出などの準備をした後、解体作業に入る。使用済み燃料316体は敷地内に建設予定の乾式貯蔵施設や3号機の使用済み燃料プールなどに移して保管し、新燃料102体は加工事業者の施設に搬出する。
解体作業は原子炉周辺設備で約15年、原子炉本体で約8年を要する見通し。さらに約7年かけて建物撤去や放射性廃棄物処理を行う。作業で見込まれる放射性廃棄物は約2970トン。
四電は10日、県と伊方町にも安全協定に基づく事前協議を申し入れ、計画を示した。伊方原発では1号機の廃炉計画が昨年認可され、56年度の完了を目指している。3号機は今月27日に再稼働する予定。【木島諒子】