2018年10月10日水曜日

10- 韓国で福島原発の汚染水海洋放出に反対の集会 福島県議会は放出は慎重にの意見書

 韓国の環境保護団体8日、ソウルの日本大使館前で集会を開き、福島原発の放射能に汚染された処理水を海洋放出することに反対し、「汚染水放出計画を中止せよ」とシュプレヒコールしました。そして「海洋放出は韓国など周辺国の海を脅かす行為だ」とする声明発表しました。
 
 また福島県議会は3日、福島原発で汚染水浄化後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水について、海洋放出などの処分方法を慎重に決定するよう国に求める意見書を全会一致で可決しました。
 二つのニュースを紹介します。
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原発汚染水問題で反対集会、韓国 環境保護団体「海に国境なし」
共同通信 2018年10月9日
【ソウル共同】東京電力福島第1原発の汚染水を巡り、浄化処理後も放射性物質が残留する水の海洋放出に反対する韓国の環境保護団体メンバーらが8日、ソウルの日本大使館前で集会を開いた。「海には国境がない」と書いたプラカードを掲げ「原発の汚染水放出計画を中止せよ」とシュプレヒコールを上げた。
 海洋放出は「韓国など周辺国の海を脅かす行為だ」とする声明も発表した。
 海洋放出を巡っては、韓国の李洛淵首相が2日の閣議で「隣接する国家として深刻な憂慮を表明する。日本政府の説明と慎重な決定を求める」と懸念を表明している。
 
 
福島県議会、海洋放出「慎重に」トリチウム水処分で意見書
共同通信 2018年10月3日
 福島県議会は3日、東京電力福島第1原発で汚染水浄化後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水について、海洋放出などの処分方法を慎重に決定するよう国に求める意見書を全会一致で可決した。風評被害につながらないよう、漁業者を中心に県民の理解を得る必要があることを強調した。
 
 原子炉建屋などにたまった汚染水のうち、トリチウムは多核種除去設備(ALPS)で取り除くことができない。処理後の水は敷地内のタンクに保管しているが、増え続けて廃炉作業に支障が出る恐れがあるため、政府と東電は海洋放出など五つの処分方法を検討している。