2018年10月16日火曜日

燃料取り出しトラブル 東芝ESSが謝罪 福島原発3号機

 福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールから燃料を取り出す設備にトラブルが相次いでいる問題で、15日に開かれた原子力規制委の検討会に設備を納入した東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS)が出席し謝罪しまし同社はトラブルの原因について、装置を開発したWHE社との連絡不備や、部品メーカーの管理不足などを挙げました。
 また東電からも東芝ESSに対する不適合事例が報告されました。
 
 トラブルの内容といい、今回説明があった原因といい、素直に納得できないことだらけです。
 かつて「もんじゅ」では保守(保修)用の大型部品をクレーンから炉内に吊り落とし、高線量下のため再度吊り上げる方法がなく(てそのまま放置され)、装置を動かせなくなったという事例がありました(現場の責任者は自殺しました)。
 そういう重大事故に至らないことを祈るのみです。
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燃料取り出しトラブル、東芝ESSが謝罪 福島原発3号機
産経新聞 2018年10月15日
 東京電力福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールから燃料を取り出す設備にトラブルが相次いでいる問題で、15日に開かれた原子力規制委員会の検討会に設備を納入した東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS)が出席し、畠沢守社長は「度重なる不具合で、復興のロードマップに多大な影響を与えてしまった」と謝罪した。
 
 同社はトラブルの原因について、装置を開発した米ウェスチングハウス・エレクトリックとの連絡不備や、部品メーカーの管理不足などを挙げた。また東電は検討会で、設備を東芝ESSの工場で3年間保管した際に約30件の不具合があり、社内の監査部門などから注意喚起されたにも関わらず、対策していなかったことを明らかにした。
 
 3号機の燃料取り出し開始は、国と東電の中長期ロードマップで「平成30年度半ば」とされていたが、設備の試運転を始めた今年3月以降、電圧設定のミスでクレーンが止まったり、雨水による腐食でケーブルが断線し、燃料取り扱い機が止まったりと不具合が続出。ケーブルに欠陥品が多数含まれていることも判明し、取り出しは年明け以降に延期されている。